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―? 隣

北極圏で見られるというオーロラ。七色のカーテンが空になびいている。さぞかし綺麗だろうな。もし隣に誰かがいたなら。

満天の星空も、満月の月明かりも、今では不気味なものでしかない。

あぁ、1人だとこうも世界が変わっちゃうもんなんだな。

空の向こうがかすかに明るい。誰かいるのだろうか。

おぼろげな光で照らされた影だけが俺のトモダチ。

もしだれかいるのなら、いるかも知れないんなら行ってみようかな。

日が昇らなかった。いくら足を進めても空の向こうの明かりには一向に近付けない。

寂しいなんて気持ちを初めて抱いた。

粘っこい、ドロドロとしたものが胸の中にあるんだ。胸が苦しいんだ。どうしようもないんだ。どうにもできないんだ。

泣いたら、どれだけ楽だろう。

泣いたら、どれほど辛いんだろう。

慰めてくれる人なんかいない。肩を叩いてくれる人も抱きしめてくれる人もいない。それなら、泣かずにずっと歩き続けてた方が楽だ。

いつまでも続く夜を俺は光を求めて歩き続けた。

クルシクテシニソウダ

 

 

目を開けたら、銀髪の少年の顔が見えた。俺も顔を心配そうにのぞきこんでいた。

「こんにちは」

「こんにちは」

秋の少し冷たい風が頬をかすめる。身を震わせながら起き上ると見覚えのないジャケットがかけられていた。

「こんなところで寝ていては風邪を引くぞ」

眼下には小学生らがサッカーをしていて、そのすぐそばに川が流れていて。さっきまで自分が見ていたオーロラも、星空もきれいさっぱりなくなっていた。

「ひなたぼっこしてたらつい」

「今日は極限に晴天だからな」

先輩はそう言って俺の頭を乱暴に撫でてきた。なにするんですか、とか抵抗してるフリしてホントは嬉しかった。だって、先輩の手は温かいから。

「先輩も一緒にひなたぼっこしません?」

「それはいいが」

先輩は俺の体に添うように座り、掛けてあったジャケットの半分を自分にもかける。

「ジャケットは1枚しかないのだ」

 

空にはオーロラじゃなくて、比較にならないけど飛行機が飛んでて、満天の星の代わりに雲が1つだけ浮かんでて。日輪をかける太陽が柔らかく照っていた。全然きれいとか、なんの変哲もない普通の空だけど、今は隣に先輩がいるんだ。

1人いるだけで、こうも世界が変わるんだ。

そんで、今度は空の向こうの薄明かりじゃなくって、自分のすぐ近くにある確かな温かさを求めるんだ。

「あったかいっすね、先輩」

もう苦しくなんかない。

――

フラジ的なパロにしようかと思ったけど、クロウみたいになるからやめたwまたまた変な表現で、あーいつになったら文章うまくいくんだろなとか。そんなに甘くもないしよく分からないけど、もういいよねwジャケットってどんなのだっけとか、服の用語が全然わからないからもうごめんしか言えないよ。

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